【こころのケア・メンタルサポート編】⑤
“支える人”が疲れないためにできること
家族の介護や子育て、職場での気配り、地域活動など、
私たちの身の回りには「誰かを支える役割」がたくさんあります。
支えることは、とても大切で尊い行動です。
しかしその一方で、支える立場にいる人ほど、
自分の疲れや限界に気づきにくくなってしまうことがあります。
「自分が頑張らなければ」
「弱音を吐いてはいけない」
そんな思いが続くと、心と体は少しずつ消耗していきます。
■ 支える人ほど、疲れやすい理由
支える人が疲れてしまう背景には、いくつかの共通点があります。
・相手を優先し、自分のことを後回しにしがち
・「頼る側」ではなく「頼られる側」だと感じている
・責任感が強く、途中で手を抜けない
・周囲から「大丈夫そう」に見えてしまう
こうした状況が重なると、知らないうちに心の余裕が削られていきます。
疲れを感じることは、決して弱さではありません。
それだけ真剣に向き合っている証でもあります。
■ 「支え続ける」ために大切な視点
支える人が長く役割を続けるためには、
「無理をしないこと」がとても重要です。
そのために、次のような視点を持つことが助けになります。
・すべてを一人で抱え込まない
・自分の限界を認める
・休むことも役割の一部だと考える
支えは、完璧である必要はありません。
できる範囲で続けることが、結果的に一番の支援になります。
■ 支える人ができる具体的な工夫
日常の中で取り入れやすい工夫には、次のようなものがあります。
・「今日はここまで」と区切りをつける
・誰かに話して気持ちを整理する
・支援や制度、相談先を調べておく
・自分の時間を意識的につくる
特に、「つなぐ」という選択肢を持つことは大切です。
自分が直接支えなくても、
専門職や窓口につなぐことも、立派な支援のひとつです。
■ 支える人も、支えられていい
支える立場にいる人も、不安になったり、弱音を吐いたりしてよい存在です。
・家族
・友人
・職場や地域の相談先
・福祉や支援の窓口
頼れる先を知っているだけで、心の負担は大きく変わります。
「支える人が元気でいること」
それ自体が、周囲の安心につながります。
■ まとめ
・支える人ほど、疲れやすい立場にある
・無理をしないことが、支えを続ける力になる
・一人で抱え込まず、つなぐ・頼ることも支援
・支える人も、支えられてよい存在
誰かを大切に思う気持ちと同じくらい、自分自身の心にも目を向けてください。
支える人が安心していられることが、よりよい支え合いにつながっていきます。
